地域包括ケア関係者への情報伝達を効率化し業務負担軽減
顧客名:福岡県行橋市様
行橋市 福祉部介護保険課
課長補佐
中畑 万里子 様
行橋市 福祉部介護保険課 高齢者支援係
係長
田代 宗徳 様 (写真)
世帯数:34,345世帯(令和5年11月末現在)
概要:行橋市(ゆくはしし)は、福岡県東部に位置し、3本の川(今川、長峡川、祓川)があり、周防灘に流れ込んでいます。市のほぼ全域が平野部で、暮らしやすい環境となっています。行橋駅前を中心に市街地が形成され、行橋駅前通りの沿道に商業施設が集中しています。
駅の西側にはマンションや大型ショッピングセンターが多く建設。市の南西部には水田地帯が広がり、近郊型農業が盛んです。新田原などでは、いちじくなどが栽培され、県内1位の生産量を誇り、品種では主に「蓬莱柿」、福岡県限定のオリジナル「とよみつひめ」が収穫されています。また周防灘に面しているため漁業も盛んで、蓑島地区や稲童地区のカキの養殖がよく知られています。
- トーテック
- ―最初に、行橋市様の地域共生に対する取組についてお聞かせください。
- 行橋市様
-
行橋市では、老人保健福祉計画・介護保険事業計画の基本理念を「みんなでつくろう!いつまでも安心して暮らせるまち・ゆくはし」(今回構築した当市のサイトのTopに掲載)とし、地域包括ケアシステムの構築に向け、相談体制の強化、医療・介護連携の強化、住民主体の活動が行えるための支援などを中心に取り組んでいるところです。
- トーテック
- ―当社の資源把握サービスを利用する前は、どのようにして資源情報を収集・更新していましたか?
- 行橋市様
-
県などの登録情報を基に、市の職員が事業所の一覧表を常に更新していました。この作業が結構手間がかかっていました。
また、地域資源の情報を載せているガイドブックがあるのですが、包括支援センターに所属している生活支援コーディネーターなどを中心とした社会福祉士の皆さんから情報を集め冊子にしています。
ガイドブックについては、けあプロ・naviへ情報を公開した後も、高齢者の方やネット環境が無い方向けに手作業でメンテナンスしながら更新は続けていく予定です。
- トーテック
- ―その中で当社サービスの利用を検討されたのはなぜでしょうか?
- 行橋市様
- トーテックアメニティさんが、情報を調査、収集してくれ、情報が常に更新されることが一番の理由です。この仕組みにより、施設の空き情報などを始めとした情報をタイムリーに確認できるようになり、市民の皆さん、またケアマネジャーを始めとした事業所の方々が、各々のほしい情報を自分のタイミングで、最新の情報を見ることができるというのが、とても魅力であり、このようなツールが他になかったからです。
- トーテック
- ―当社の情報センターの対応は如何でしょうか?
- 行橋市様
-
市の職員が対応していたころは、情報収集に忙殺され、他の業務に影響が出て、大変厳しい状況となっていました。また、常に最新の情報に更新するのであれば尚更です。その部分を情報センターが担ってくれているのは非常にありがたいです。
また、情報更新が常にされているため、情報の鮮度が維持され、各施設の情報更新が維持され、個別に空き情報など把握できるのが助かっています。また、一年に一回、全施設に対し一斉調査により更新をしてくれるのも、とても役立っています。
- トーテック
- ―サービスを利用する前と後で、職員の皆様の時間の活用の仕方が変わりましたか?
- 行橋市様
-
電話対応で場所等を説明していた時間が大幅に減りました。インターネットが閲覧できる方には、けあプロのサイトへ誘導し、詳細な多くの情報を閲覧頂くことで、説明する時間が非常に少なくなりました。それにより、その他の作業や業務へ費やす時間が確保できました。
生活支援コーディネーターには活動記録を全て登録して頂いています。それらを関係者で閲覧し、活動状況の共有化が出来ています。活動内容や写真等の添付もあり、何よりも新鮮な情報が確認でき、それが実績報告にも繋がるため、お互い刺激になってよい報告の場となっていると感じています。大きく変わったことは2つあります。
1つめは地図情報を公開できるようになったこと。施設や通いの場など、場所の説明がスムーズにできるようになりました。
2つめは、有料老人ホームの情報提供です。なかなか手を付けることができずにいましたが、掲載している施設数も25施設にまで急増しています。
その結果、業務が楽になったと言うよりは、サービスが充実して、市民に対して親切になったと思います。
- トーテック
- ―関係者サイトをご利用されている皆様の反応は如何でしょうか?
- 行橋市様
-
様々な情報を収集するポータルサイトとしてご利用頂いているようです。ケアマネジャーさんは、独自で収集した情報に頼るだけでなく、このサイトを閲覧して空き情報等も確認できているようです。
また、事業者さんの中には、独自で写真を掲載するなどして、市民やケアマネジャーに情報発信して頂いています。また、当市で増加している住宅型の有料老人ホーム等も検索できるようになり、喜んで頂いています。
- トーテック
- ―今後、当社に期待することはどのようなことでしょうか?
- 行橋市様
- 本市では、「けあプロ・navi」を令和3年度から導入し、令和4年度から、介護の情報だけでなく、医療、薬局、地域資源まで見られるようになりました。また、「ケア倶楽部」として、市民サイドだけでなく、事業者さんにも情報の閲覧、発信などができるようになりました。しかしながら、まだ活用経験が浅いため、活用できていない部分も多くあるかと思います。そこを、トーテックアメニティさんから他自治体の活用事例などを踏まえた活用方法などを今後も提供して頂き、共有しながら、よりよいサービスに繋いでいける関係性を続けてもらいたいです。
当社スタッフコメント
介護資源、医療、薬局、地域資源と2年間で登録情報を増やしていただいています。
また、生活支援コーディネーターさんの行動記録等も全て登録いただいています。
それらの情報を、職員様、関係事業者の皆様、市民の皆様と共有しながら、それぞれで最新の情報を閲覧し、業務等に役立てて頂いていることが伝わります。
これからも社会資源は増加していき、それに伴う更新作業は年々増していきます。
行橋市様のコメントにあるように、今後も行橋市様とよりよいサービスを関係事業者様、市民の皆様に提供できるようサポートしてまいります。